観葉植物をインテリアに!おしゃれに見せる飾り方と置き場所のヒント
観葉植物は、ただ空間を彩るだけでなく、私たちの心にも癒やしや安らぎを与えてくれる存在です。特に、初めて観葉植物を迎える方にとって、「どう飾ればおしゃれに見えるのだろう」「どの場所に置けば良いのだろう」といった疑問は尽きないかもしれません。
このコラムでは、観葉植物をインテリアの一部として素敵に見せるための飾り方の基本と、お部屋の場所ごとの置き場所のヒントをご紹介します。初心者の方でもすぐに実践できる簡単なアイデアを中心に解説いたしますので、ぜひ参考にして、観葉植物のある暮らしを楽しんでみてください。
観葉植物をおしゃれに見せる基本の飾り方
観葉植物をただ置くだけでなく、少しの工夫でより魅力的にお部屋に馴染ませることができます。
1. 鉢カバーで雰囲気を変える
観葉植物を素敵に見せる上で、鉢選びは非常に重要です。しかし、はじめからおしゃれな鉢を選ぶのは難しい場合もあります。そんな時に便利なのが「鉢カバー」です。
- 素材の選び方:
- バスケットや布製: ナチュラルで優しい印象を与えます。北欧風やボヘミアンテイストのインテリアによく合います。
- 陶器やセメント製: モダンで落ち着いた雰囲気を演出します。シンプルな空間やモノトーンのインテリアにおすすめです。
- 木製: 温かみがあり、どんなインテリアにも馴染みやすいでしょう。
- 色の選び方:
- お部屋の壁や家具の色調に合わせると、統一感が生まれます。
- アクセントとして、差し色になる鮮やかな色の鉢カバーを選ぶのも良いでしょう。
2. 高低差をつけてリズムを生み出す
植物を置く際に、すべて同じ高さに並べるのではなく、高低差をつけることで空間に奥行きとリズムが生まれます。
- プランタースタンドの活用: 背の低い植物でも、スタンドに乗せることで視線が上がり、存在感が増します。
- 吊り下げて飾る: マクラメハンガーなどを使い、天井やカーテンレールから吊るすことで、空間を有効活用しつつ、動きのあるディスプレイが楽しめます。特にツル性の植物に最適です。
- 床置きとテーブル置きの組み合わせ: 大きな植物は床に置き、小さな植物はサイドテーブルや棚の上に置くことで、自然なグラデーションが生まれます。
3. グループで飾ってボリュームを出す
一つの植物だけを飾るのも良いですが、複数の植物をグループでまとめて飾ると、よりボリューム感が出て、豊かな印象になります。
- バランスを考慮する: 背の高いもの、低いもの、葉の形が異なるものを組み合わせると、表情豊かな空間が作れます。
- 鉢の素材や色を揃える: 異なる種類の植物でも、鉢カバーの素材や色を統一することで、まとまりのある印象になります。
4. 小物と組み合わせてディスプレイする
観葉植物の周りに、絵画、オブジェ、本、間接照明などを組み合わせることで、よりパーソナルな空間を演出できます。
- 間接照明: 植物のシルエットを際立たせ、夜の空間に幻想的な雰囲気をもたらします。
- アートや写真: 植物の緑とアート作品が互いを引き立て合い、洗練された印象を与えます。
部屋別・置き場所のヒントと選び方
観葉植物を置く場所によって、適した種類や飾り方が異なります。それぞれの場所の特徴を考慮して、最適な植物を選びましょう。
リビング
家族が集まるリビングは、観葉植物を置くのに最も適した場所の一つです。
- シンボルツリーとして: 部屋のコーナーやソファの横に、背の高い大型の観葉植物を置くと、空間のシンボルとなり、開放感と癒やしをもたらします。モンステラやウンベラータなどが人気です。
- 窓辺やテレビボードに: 日当たりの良い窓辺には、日光を好む植物を。テレビボードの上には、小型で管理しやすいポトスやアイビーなどを置くと良いでしょう。
寝室
寝室に観葉植物を置くと、リラックス効果を高め、安眠をサポートしてくれることがあります。
- 空気清浄効果のある植物: サンスベリアやアンスリウムは、夜間も酸素を放出すると言われており、寝室に適しています。
- 香りを楽しむ: ラベンダーなどのハーブ類は、心地よい香りを提供してくれます。
- 小型で場所を取らないもの: サイドテーブルやチェストの上に、コンパクトな植物を置くと良いでしょう。
キッチン
清潔感と活気が求められるキッチンには、実用性と見た目を兼ね備えた植物がおすすめです。
- ハーブ類: バジルやミントなどのハーブは、料理に使えるだけでなく、見た目も可愛らしく、香りも楽しめます。日当たりの良い窓辺に置くと良いでしょう。
- 水やりが簡単なもの: 水を使う機会が多いキッチンでは、水やりが比較的頻繁でも問題ない植物や、多少の湿気に強い植物が良いかもしれません。
玄関・廊下
家の顔である玄関や、空間をつなぐ廊下にも観葉植物は活躍します。
- ウェルカムプランツ: 玄関には、訪問者を温かく迎えるような、生命力あふれる植物がおすすめです。
- スペースを考慮する: 狭い空間には、スリムな形をした植物(ドラセナ・コンシンネなど)や、吊り下げ型の植物が適しています。
- 日当たりが悪い場合: 玄関や廊下は日当たりが悪いことも多いため、耐陰性のある植物(パキラやガジュマルなど)を選ぶと良いでしょう。
初心者が失敗しないための飾り方のコツ
観葉植物を長く楽しむためには、飾り方だけでなく、育てやすさも考慮することが大切です。
- 無理なく増やせる数から始める: 最初からたくさんの植物を置こうとすると、手入れが大変になりがちです。まずは1〜2鉢から始めて、慣れてきたら徐々に数を増やすことをおすすめします。
- 手入れのしやすさも考慮する: 水やりや葉の拭き取り、植え替えなどの手入れがしやすい場所に置くことも重要です。例えば、水やりのたびに移動させるのが大変な大型植物は、キャスター付きの台に乗せるなどの工夫も有効です。
- 日当たりと風通しを確保する: 飾りたい場所が必ずしも植物にとって最適な環境とは限りません。水やりや光の量、温度など、植物の生育に必要な環境を確保できる場所に置くことが、枯らさないための基本です。定期的に置き場所をローテーションするのも良い方法です。
まとめ
観葉植物をインテリアとして素敵に飾るには、鉢カバーの活用、高低差をつけること、グループで飾ること、小物との組み合わせがポイントです。また、リビングや寝室、キッチン、玄関など、お部屋の場所ごとの特性を理解し、植物の生育環境も考慮しながら配置することが、長く楽しむための秘訣です。
まずは気になる飾り方や置き場所のヒントを参考に、ご自身のライフスタイルに合った観葉植物を一つ迎えてみてはいかがでしょうか。小さなグリーンが一つ加わるだけで、きっと日々の暮らしがより豊かで癒やされるものになるでしょう。